pyenv とは
pyenv は Python のバージョンを管理するツールで、特定のディレクトリ(プロジェクト)で使用する Python のバージョンを指定できるようにします。それぞれのプロジェクトで必要な Python のバージョンが異なる場合でも、pyenv を使用すれば平行して異なるバージョンの Python を使い分けることが可能になります。 また、pyenv ではシェルごとに Python のバージョンを設定することも可能で、これを利用して新バージョンの Python への移行を試す際のテスト環境などを手軽にセットアップできます。
インストール方法
brew
により、インストールできます。下記のコマンドを実行し、 pyenv をインストールし初期化します。
1brew install pyenv 2pyenv init
初期化するのに、以下の内容を ~/.zshrc
に追記してターミナルを再起動して設定を適応させます。
1export PYENV_ROOT="$HOME/.pyenv" 2[[ -d $PYENV_ROOT/bin ]] && export PATH="$PYENV_ROOT/bin:$PATH" 3eval "$(pyenv init -)"
使い方
コマンド | 説明 |
---|---|
pyenv versions | インストール済みの python の一覧を表示 |
pyenv install --list | インストール可能なバージョンの一覧を表示 |
pyenv install <バージョン> | python をインストール |
pyenv global <バージョン> | python バージョンを切り替え |
使用例
バージョン 3.11
に絞ってインストール可能なバージョンを検索します。
1pyenv install --list | grep 3.11